今週は、2つの勉強会に参加しました。
私は現在、3つの勉強会に所属していますが、
勉強会への参加は月3回と決めています。
最近、これ以上の予定を入れると疲労回復に時間がかかるようになったからです汗
昔から「いつも元気そう」と言われます。
年齢の割には元気かもしれませんが、さすがに年々衰えを感じます笑
周囲の経営者の皆さんが、私以上にいつも本当に元気に学んでいらっしゃることに敬意を表します。

さて今日は、その勉強会で感じたことを書きます。
西郷隆盛、号は南洲の遺訓のひとつに「敬天愛人」という言葉があります。
これは「天を敬い人を愛する」ことを意味します。
私はこの言葉を初めて聞いた時「当たり前のこと」だと思いました。
しかし、西郷南洲は、どのような時にこの言葉を思い浮かべたのでしょうか。

西郷南洲は奄美大島に3年、徳之島に72日、
さらに生きて帰れないと言われた沖永良部島にも流刑されました。
獄死しろと言わんばかりの扱い方にも不平も言わず、終日泰山のごとく座して書物を読み思索を続けたそうです。

その時、壁に書かれた文の中に「天を恨まず、人を咎めず」とあったそうです。
これは、西郷南洲が自分を流刑に処した島津久光を恨まないよう自分を戒めるためだったのではないでしょうか。
こうして至りついた思想が明治維新中最も難関であった廃藩置県を成し遂げたのではないかと言われます。

「天を恨まず、人を咎めず」とは、裏返せば「敬天愛人」です。
もしかしたら、西郷南洲は沖永良部島のあばら家で雨に打たれながら、この言葉を思い浮かべたのかもしれません。
会社を経営していれば、経営していなくても、誰でも仕事や人生を通じて、
人から裏切られたり、不遇に泣く日々もあると思います。
そのような時でさえ「天を恨まず、人を咎めず」と思えるか、「敬天愛人」を貫けるかというと
決して当たり前で簡単なことではありません。

今週は、2つの勉強会を通して、「敬天愛人」を貫くことがいかに困難なことかを思い知らされました。

暑さ寒さも彼岸までと言います。猛暑も来週で落ち着くことを願います。