寒中お見舞い申し上げます。

1月8日に1都3県で2回目の緊急事態宣言が発出され、現在は7府県が追加されました。
緊急事態宣言によりそれぞれの人々が変化を受け入れることとなりました。
弊社も対面のコンサルティングや営業活動を停止しました。
幸いにも昨年からオンライン化を加速しているため、大きな影響はない状況です。

先行きの見えない不安はありますが、
飲食店やホテルなどの影響の大きい事業者様、医療の現場に従事されている方々や物流の方々のご苦労を想像すれば、
感謝したい気持ちです。
ましてや3人に1人が感染者という事態になっている国に比べれば、日本は恵まれているのではないでしょうか。

トロッコ問題という有名な話があります。
制御不能になったトロッコが、猛烈なスピードで走っています。疾走するトロッコの先には、線路工事をしている作業員が5人います。
運転士であるあなたは、左側の待避線にトロッコの進路を変更できます。そうすれば5人の命を助けられます。
しかし待避線には1人の作業員が工事をしていて、今度は彼がトロッコにひかれて命を失うことになるでしょう。
あなたなら待避線に入り、1人を犠牲にして5人を助けるでしょうか。それとも待避線には入らず、5人の命を奪うでしょうか。
もう時間がありません。あなたはどちらを選びますか──。

これは、「トロッコ問題(トロリー問題ともいいます)」と呼ばれる思考実験で、
究極の状況を想定したたとえ話を通じて私たちの思考力を試すものです。

幸い、トロッコ問題は想像上のお話です。しかしながら私たちは、世の中には正解がわからないのに、
何かを選択しなければならない状況に追い詰められることが多々あります。
今まさに、私たちは制御不能になったトロッコの運転士になったのだと言えるでしょう。

自分が一国の主だったらどう意思決定するか。
いま、何を選び、どう行動するかは、政治ではなく私たち自身が意思決定しなければならないでしょう。

緊急事態宣言下で命と生活を守るため、皆様におかれましては、くれぐれもご自愛ください。